細くならない原因はセルライト⁉
多くの女性がダイエットの途中でぶつかる「痩せられない壁」、その原因は厄介なセルライトにあるかもしれません。ダイエットをするうえで大切なセルライトのケア方法をぜひ参考にしてみてください。
セルライトとは?
セルライトという言葉は、フランス語の『Cellule(細胞)+Ite(鉱物)』の合成語として生まれたといわれています。おもに、皮下脂肪の肥大化によって身体に表れる凹凸のことを指します。
セルライトはなぜ女性にできやすいの?
まず、女性は男性と比較して筋肉量が少ないことが挙げられます。筋肉量が少ないと身体が冷えやすく、体液の循環が悪くなるため脂肪や老廃物が溜まりやすくなります。また、女性は皮膚が薄く、さらには、脂肪細胞を支えるコラーゲンやエラスチンなどの結合組織の線維も脆弱なため、脂肪細胞が表面化しやすいことも、セルライトができやすいとされる理由のひとつと言えそうです。
セルライトのセルフチェック法をお教えします!
① タオルをねじるように、気になる部位をねじってみて、ねじったところがえくぼの様にボコボコする。
② 皮下脂肪を浅くつまんでみて、部分的に痛いところがある。
③ お風呂あがりなど、全身が温まっているはずの状態で、触ってみると冷んやりする。
④ 夕方になると、パンプスやブーツがきつく、むくみが気になる。
上記に当てはまる部位があるとしたら、それがセルライトである可能性が高いです!
痩せたい!!脂肪とセルライトの違いって何?
脂肪は・・・
皮下組織や内臓周りなど全身につきます。
食べ過ぎ等により、脂肪細胞内の油滴量が増えることで脂肪細胞が肥大し、これが肥満度に関わってきます。そうはいっても、脂肪はエネルギー源のひとつであり、生命活動維持にある程度必要なものです。女性の場合では、体脂肪率20%~25%くらいが理想とされています。体脂肪が30%を超える肥満では、心疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなると言われています。脂肪を減らすには、食事療法や運動習慣を持つことが効果的です。
セルライトは・・・
皮下脂肪にできるのが最大の特徴です。身体のなかでも脂肪が多くつきやすい部位にできやすく、食事制限や運動をしてもほとんど小さくすることができません。しかも、セルライトが存在することでさらなる血行不良やむくみを促進するため、再びできやすいという悪循環に陥りやすいです。
セルライトにより、皮下脂肪が固くなり厚みが出るため、痛みやしびれの原因になったり、運動しても筋肉が動きづらく、疲れの原因になったりします。そのため、酷くなると手術で切除する場合もあります。つまりセルライトは、身体にとっての必要性はなく、完全になくすべきものであると認識することができます。
なぜセルライトができるの?
この根本的な原因は、血行不良です!
血行不良の一番の原因は『冷え』です。他にも肥満、ストレス、食生活の乱れ、運動不足など、日常のちょっとしたことですぐ起こります。また、ホルモン異常も血行不良の原因に挙げられます。
セルライトができるまで
~セルライト1段階から4段階で追っていきます!
冷えや肥満(脂肪細胞の肥大化)などの原因により、毛細血管の血流が阻害される。
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①脂肪細胞は、動脈から栄養を受け取ることも、静脈に老廃物を排泄することも出来なくなる。これによって、血液中の血しょうや老廃物が脂肪細胞の周りに染み出します。
②水分の中のたんぱく質が溶け込み、コロイド状の液体(エデマ)となり凝結します。このエデマによるむくみで皮膚表面は冷たくなります。
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③むくみが習慣化し、エデマは充満し続けます。
血行障害が悪化し、脂肪細胞が栄養不足になり不活状態になります。
④また、エデマによって脂肪細胞間のコラーゲン線維が傷つけられ、その刺激によって再生しようとコラーゲンが過剰生成することで脂肪組織に硬さが出きていきます。このとき皮膚表面はくぼみができ、肌は乾燥しやすい状態に陥ります。
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⑤コラーゲンは太さと量を増し、脂肪細胞をネット状に覆うようになります。
⑥同時にエラスチンも硬く、こわばるようになります。
⑦脂肪細胞は脂肪を放出できず、コラーゲンのこわばった部分と脂肪の柔らかい部分の圧力差で、皮膚表面は波打つようにデコボコしてきます。
このように、表面からの変化がわかりやすくなり、表面が冷えている、硬い、押すとなんとなく痛いなどの特徴がみられます。
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⑧さらに、コラーゲンが大きな塊を形成しブロック化します。
⑨ここまでセルライトの発生が進むと、脂肪細胞の相当部分は死滅し、細胞自身での代謝を行うことができません。
⑩皮膚表面が引っ張られ、さらにデコボコした状態になります。
セルライトケアに必要なこととは?
第1段階・第2段階の対策は、血行促進と老廃物の排泄を行うことです。
そして、第3段階・第4段階では、線維化の解消によるセルライトの除去をしつつ、
第1・第2段階と同様に血行改善と老廃物排泄が必要となります。
また、同時に、あるいはセルライトをなくしたその後に筋肉運動を行っていくことで、脂肪燃焼、排泄の促進、体重管理を含めたリバウンド防止を行っていくことが必須です。
フェールラヴィのセルライトケア
フェールラヴィでは、第1・第2段階セルライトの血行促進と老廃物の排泄に、可視総合光線療法とリンパマッサージを行っています。どちらにもそれぞれの効果に期待ができ、また同時に行うことで相乗効果が狙えます。
第3・第4段階のセルライトをなくすためには、物理的な刺激によりコラーゲンに覆われた塊を細かく砕き、老廃物として排泄する方法しかありません。
特殊な機器を使用し、セルライトや脂肪の硬くなっているところをほぐしていきます。また、可視総合光線療法とリンパマッサージで老廃物排泄と組織の軟化を狙っています。
ここまでの対策で、セルライトは温められ、もみほぐされて老廃物として排泄可能な状態であり、同様に脂肪も温められ、もみほぐされてエネルギーとして消費されやすい状態です。ここで筋肉ポンプを動かして排泄の促進と、筋肉運動で脂肪燃焼を促すことが大切です。
また、セルライトの材料になる脂肪を減らすために特殊な機器を使用し、脂肪除去を行います。その後やはり必要なのは、体内の筋肉量を増やしてリバウンドのしにくい身体作りをしていくこととなります。
セルライトまとめ
脂肪とセルライトは似て非なる者。セルライトは、日常的に起こりうるちょっとした血行不良を放っておくことから、自分ではどうすることもできない状態にまで進行してしまう恐ろしさがあります。
施術では、初期段階に血行改善と排泄、中後期段階では脂肪量を減らしながら硬いセルライトケアをすることが必要です。これは施術時間に限りがある中、食生活の改善で脂肪量を減らしていくことが望ましいです。脂肪量を減らすことがセルライトの発生を予防することにもつながるため、この点においては脂肪を減らす対策と同じです。このことから、どのような状態においても、ダイエットをする上で食生活の改善アドバイスは必須ということが分かります。
施術者は、この食アドバイスをしながら、脂肪組織や身体の柔軟性をみながら施術内容を選んでいくことが必要です。
予防~除去~リバウンド防止まで、とにかく身体が温かい状態であることが大切です。脂肪が柔らかくなったところで筋肉運動を加えるまで、血行改善と老廃物の排泄を特に強化していくための計画が必要です。